- 記載しきれないほどギターブランドは存在する
- メーカーを知っているとギター選びの選択肢が増える
- 国内にも素晴らしいギターブランドが存在する
- 海外メーカーならEpiphone・Squierがおすすめ!
- 国産メーカーならYAMAHA・Ibanezがおすすめ
初心者でも知っておいて損がないブランドを教えるね!
- おすすめのギターブランドが分かる
- ギターブランドの歴史が分かる
- 各ギターブランドの持ち味が分かる
- ブランドに詳しくなり、話題が増える
ギターの種類も知りたい場合にはこちらの記事を参考にしてみてください。メーカーと種類が決まれば、買うべきギターは決まると思います。
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【サトシの浪漫スタジオ】では、エレキギターの種類をまとめました。初心者には、テレキャスター・ストラトキャスター・レスポール・PRSがおすすめです。ギター選びの参考になれば幸いです。
選べる目次
初心者おすすめメーカー
まずは結論から!
初心者におすすめメーカー
- Epiphone(エピフォン)
- Squier(スクワイヤー)
- YAMAHA
- Ibanez(アイバニーズ)
おすすめポイント
Epiphone(エピフォン)
- レスポールタイプが欲しい方には、まずおすすめしたいメーカー
- 元々のギターメーカーとしても歴史が長く、かつてはGibsonと争っていたほどの一流メーカー
- Gibson以外に唯一レスポールと表記でき、低価格なのにプロが使用できるほどハイクオリティ
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Squier(スクワイヤー)
- ストラトキャスターやテレキャスターが欲しい方におすすめのメーカー
- FenderのDNAが色濃く受け継がれる本物のストラトキャスターやテレキャスターが購入可能
- 低価格でありながらステージで使用しても十分なクオリティ
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YAMAHA
- 世界最大規模の安心の国内メーカー
- 国内メーカーならではの技術力の高さから、国内外のアーティストから信頼されている
- 海外メーカーよりも低価格ながら、ハイクオリティなギターが購入できる
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Ibanez
- 多弦ギターのパイオニア
- 他の3つとは違い、特にメタルなどのヘヴィな音楽を演奏したい方におすすめ
- テクニカルなプレイに特化しているギター
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知っておきたいギターメーカー
ここでは、「よく目にする」「よく聞く」ブランドや、歴史のあるブランドを紹介していきます。
どれがオススメと言うよりは、自分が好きなブランドを見つけてもらえると嬉しいです。
すぐに知りたい人は「パッと知りたい」を読んでくれるだけでも嬉しいな!
海外ブランド
元祖や王道と言われるギターモデルの多くは海外ブランドによって生み出されました。
やや価格が高いという短所はありますが、確かな技術と王道を求める方にはおすすめです!
各ブランドを漫画で例えてみます(笑)!
海外ブランドは「ONE PIECE」で例えますよー!
Gibson(ギブソン)
パッと知りたい場合はタップ
- Fenderと対をなす世界的ギターブランド
- 代表モデルは「レスポール」
- ギターの歴史に大きな影響を与えている
- 多くのギターモデルを開発した
- 初心者には廉価版の「ジュニア」「スタジオ」シリーズもあり
- DNAを受け継ぐ廉価版メーカー「Epiphone」もおすすめ
世界的に有名かつ、数多くのアーティストに愛用されているメーカーの1つ。
代表モデルは、なんといっても現在のスタンダードモデルの1つである「レスポール」です!
ギターメーカーとしては、Fenderと双璧をなす大手メーカーであり、この2社の競い合いからほとんどのモデルが作られたと言っても過言ではありません。
ONE PIECEならシャンクスみたいな感じかな!
Gibsonの沿革はこちらをタップ
1902年
オーヴィル・ギブソンがGibson社を設立
1936年
アコースティックギターの音量の限界を超えるべく、Gibson社として初めてのエレキギター(ES-150と言うフルアコースティックギター)を発売。
1952年
ギタリストのレスポール(レスター・ウィリアム・ポルスファス)と共同で、Gibson社と初のソリッドギターであり、現在のスタンダードモデルである「レスポール」を発売。
1958年
レスポールの仕様が完成。ソリッドボディーにアコースティックの要素を入れた、世界初のセミアコースティックギターの「ES-335」を発売。同時に、「エクスプローラー」「フライングV」を発売。
1959年
レスポールの廉価版である、ジュニア・スペシャルなどの一部を「SG」として発売。「エクスプローラー」「フライングV」が、当時には奇抜すぎたため、一次生産停止。
1961年
レスポールが当時の音楽シーンと合わず、Fender社のストラトキャスターとの競争により販売が減少した為、フルモデルチェンジ版として現在の形の「SG」が発売。
1962年
レスポール本人は「SG」が気に入らず、契約が一時期途切れることとなる。その為、「レスポール」の発売が一時停止。
Gibsonの売り上げが低迷している中、Fenderが売り上げを伸ばしていたことから、翌年に「ファイヤーバード」を発売。
1967年
ジミ・ヘンドリックスなどのアーティストが使用し、他社のコピーモデルが出回る様になったため、「フライングV」を再販。
1968年
1964年以降、エリック・クラプトンなどの著明なギタリストが使用したことで、世間の関心が高まり、レスポールと再契約し、「レスポール」を再販。
1975年
他者からコピーモデルが再販されるようになり、「エクスプローラー」を再販。
Gibsonがいかに新しいモデルを開発し、ギターの歴史へ影響を与えたかご理解いただけたと思います。
ただ、ずっと安定していたわけでもなく、低迷期やここには記載していないトラブルが多くあった中で、現在も最大手としてギター界に君臨しています。
あなたが気になっていたギターも、もしかしたらGibsonのコピーや影響を受けて開発したモデルかもしれません。
もし、オリジナルを手にしたいというのであれば、Gibsonを検討するものよいかと思います!
※レスポール・ジュニアやスタジオなどの廉価版も存在します。
「レスポール」はGibsonが商標登録しているため、GibsonとEpiphone以外は「レスポール」と言うことはできません。
ちなみに、サンバースト仕様である1958~1960年までのレスポールは、エレキギターの中でも最高額とされる数千万円で取引される個体もあります。
Fender(フェンダー)
パッと知りたい方はタップ!
- Gibsonと対をなす世界的ブランド
- 代表モデルは「テレキャスター」と「ストラトキャスター」
- 挑戦し続けるブランド
- 元祖が好きなら「テレキャスター」がおすすめ!
- 王道かつ万能が好きなら「ストラトキャスター」がおすすめ
- 廉価版メーカー「Squier」もおすすめ
Gibsonと並び、世界的に愛用され続けているギターブランドの1つ。
代表モデルに「ストラトキャスター」と「テレキャスター」があり、「ストラトキャスター」は「レスポール」と同様に現在のスタンダードモデルの1つ。
世界で初めて、量産型のエレキギターを販売した会社でもあります。
Fenderの沿革はこちらをタップ
1947年
レオ・フェンダーがFender社を設立。
1949年
現在の「テレキャスター」の原型となる、Fender社で初となるソリッドギター「エスクワイヤー」を発表。
1950年
「エスクワイヤー」を発展させたモデル「ブロードキャスター」を発表。
1951年
「ブロードキャスター」はGretsch(グレッチ)のドラムの商標を侵害しているとされ、「テレキャスター」へ名前を変更。王道の「テレキャスター」が始まる。
1954年
「テレキャスター」を発展させ、現在のスタンダードモデルの1つである「ストラトキャスター」を発表。
1956年
学生でも買える低価格モデルとして、「デュオソニック」を発表。
1958年
「ジャズマスター」を発表。
売り上げが伸びず、1980年に一時生産終了となる。
1962年
「ジャズマスター」を発展させ、Fenderの最高機種として「ジャガー」を発表。
売り上げが伸びず、1975年に一時生産停止となる。
1964年
「日本人の体型と合っている」とされる、ショートスケールネックの「ムスタング」を発表。
こちらも売り上げが伸びず、1982年に一時生産停止となる。
1982年
廉価版の「Squier(スクワイヤー)」「Fender Japan(フェンダー・ジャパン)」を設立。
当時、日本では海外ブランドのコピーモデルが出回っており、Fender製のギターが日本では普及しにくかったため、Fenderに加え神田商会・山野楽器などの大手販売業者が共同出資を行い「Squier」「Fender Japan」を設立した。ギターの制作は「Fujigen」「東海楽器」「ダイナ楽器」が関わった。
1986年
一時生産停止となった「ジャズマスター」「ジャガー」「ムスタング」がFender Japanから再販。
その後、それぞれが本家のFender USAでも再販されることになる。
2015年
ライセンスが終了となり、Fender Japanは終了。同年、フェンダーミュージック株式会社が設立。
これらの他にも、数年で生産が終了した「スウィンガー」や「スターキャスター」など多くのモデルも開発しました。
このことからも、Fenderのギター開発への熱い思いが感じられます。
エレキギターと言えばこのモデルと言われる「ストラトキャスター」や「テレキャスター」を生み出しFenderに興味が湧いたのではないでしょうか?
王道のギターが欲しいという方は、Fenderを検討するのも良いと思います!
「ストラトキャスター」「テレキャスター」はFenderが商標登録しているため、FenderとSquier以外は「ストラトキャスター」「テレキャスター」と言うことはできません。
Fender Japanは1996年頃に神田商会がライセンスを取得後、自社ブランドとして再設立したため、正確には別会社です。
PAUL REED SMITH(ポール・リード・スミス)
パッと知りたい場合はタップ
- レスポールとストラトキャスターの長所を組み合わせている
- 師匠はギブソンの元社長
- ギターが美しくクオリティーが高い
- 第三のスタンダードモデル
- 買いやすいのは「SEシリーズ」
ギブソンやフェンダーほどの歴史はありませんが、ギターの美しさやクオリティーの高さが評価されるメーカーです。
代表モデルは「Custom24」になり、第三のスタンダードモデルとされています。
ギブソンの元社長であり、「エクスプローラー」「フライングV」「ES-335」を開発したテッド・マッカーティーのもとで修業しており、彼から名前をとった「McCarty」というモデルも存在します。
PRSの沿革はこちらをタップ
1984年
ポール・リード・スミスが、「PRS(現在のStandard)」「Custom24」のプロトタイプをギターディーラーへ売り込む。
1985年
PAUL REED SMITH(PRS)を設立。「PRS」「Custom24」を15人のメンバーで20本製作。
1987年
「PRS」を「Standard」へ改称。
1992年
超ハイエンドモデル「Dragon Ⅰ」を限定50本販売。
1993年
22フレットモデルの「Custom22」を発売。
1994年
ポールの師匠であるテッド・マッカーティーのトリビュートモデル「McCarty」を発売。また、「Standard22」も発売。
1995年
「McCarty Standard」を発売。
1998年
ホロウ・ボディー・ギタータイプの「McCarty HOLLOWBODY」を発売。
2001年
質は保ったまま低価格にした、廉価版「SEシリーズ」を発表。
「SE」は「Student Edition」の略。
2013年
コア・モデル(標準機)とSEシリーズの間を埋めるべく「S2シリーズ」が発表。
これにより、現在の4つのグレードが完成。
- Private Stock(オーダーメードを扱う)
- Core Model(標準機)
- S2 series
- SE series
2018年
ストラトキャスターに近い「Silver Sky」を発表。
↑主な機種の制作年のみ記載しています。
ギブソンもフェンダーもどちらもギター開発に関わるエンジニアでしたが、ポール・リード・スミスは彼自身もギタリストです。
つまり、ギタリストがギタリストのために作った質の高いギターになります。
「レスポール」も「ストラトキャスター」も好きで、クオリティーの高いギターが欲しい方は検討しても良いと思います。
まずは買いやすい「SEシリーズ」をオススメします!
オプションに10Topというものがあります。音に差があるわけではありませんが、「10本の内、最も木目がきれいな1本」とされており、値段が高くなります。
右上の「10」が見分けるポイントです。
Gretsch(グレッチ)
パッと知りたい場合はタップ
- 最盛期にはGibsonやFenderと肩を並べた
- 代表モデルは「ホワイトファルコン」
- ジョージ・ハリスンが使用したことで有名
- 一度販売停止したが、近年はパンクなどでも使用され、復活を遂げる
- 買いやすいのは、廉価版の「エレクトロマチック・シリーズ」
歴史があり、1950年代にはGibsonやFenderと肩を並べたメーカー。
代表モデルは、「世界一美しいギター」と称される、「ホワイトファルコン」。
そしたらベンジー あたしをグレッチで殴って
椎名林檎:「丸の内サディスティック」
椎名林檎さんのこの有名な歌詞を聞いたことがあるのではないでしょうか?
そう、そのグレッチです!
最盛期から一度低迷し、復活を遂げたGretschを紹介します。
Gretschの沿革はこちらをタップ
1883年
フレデリック・グレッチがGretsch社を設立。
1916年
フレデリックの息子フレッドが、アメリカの代表的な楽器メーカーへ成長させる。
1953年
Gretsch社として初のソリッドギター「ジェット・シリーズ」を発表。
実際は中身がくり抜いてある、セミホローボディーだった。
1954年
代表モデルの「6210ナッシュビル」を発表。
1955年
世界一美しいギターと言われる「ホワイトファルコン」を発表。
1957年
ビートルズのジョージ・ハリスンが使用したことで有名になった「カントリー・ジェントルマン」を発表。
1958年
ナッシュビルの廉価版として「テネシー・ローズ」を発表。
1960年後半
衰退期を迎える
GibsonとFenderが人気を二分し、経営不振になる。
1980年代
1980~1989年までにGretschのギター製造停止。
1989年以降
主には日本の寺田楽器が制作するようになる。
2003年
Fenderの傘下となり、FenderやFujigenでも制作される。
他のメーカーにもあるとは思いますが、ここまで山あり谷ありのメーカーはあまりないのではないでしょうか。
それも含めて興味が湧いてしまうメーカーだと思います!
技術は確かですので、ホロウ・ボディー・ギターが欲しいという方は、候補に入るのではないでしょうか?
「エレクトロマチック・シリーズ(エレマチ)」と言う、廉価モデルがありますので、こちらもオススメです!
Rickenbacker(リッケンバッカー)
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- 世界初のエレキギターを制作
- 代表モデルは「330」
- ビートルズが使用したことで有名
- 英ロックの代表的なメーカー
- 人と被りたくない人にオススメ
世界初のエレキギターを制作したメーカー。
代表モデルは、ホロウボディの「330」です。
ビートルズが使用したことにより、爆発的な人気を得たメーカーでもあります。
初めてのことをしたってことは、ロジャーに近いかも!
Rickenbackerの沿革はこちらをタップ
1931年
アドルフ・リッケンバッカーらが、ElectRo-Patenet-Instruments Corporationとして設立。
1932年
商品化された世界初のエレキギター「フライングパン」を発表。
1934年
Erectro String Instrument Corporationへ社名を変更し、生産するモデルを「Rickenbacker」とした。
1958年
ジョン・レノンモデルとされる「325」を発表。
ジョンレノンは12弦タイプも所持していた。
1961年
ポール・マッカートニーが愛用したベース「4001」を発表。
1963年
ジョージ・ハリスンが愛用した12弦ギター「360/12」を発表。
1960年代
ビートルズが使用したことで人気メーカーとなる。
1970年代
人気が更に高まり、社名を「Rickenbacker」へ変更。
個性的な見た目は一度見たら、忘れないのではないでしょうか?
ビートルズのメンバーが使用したことにより、イギリスロックの代表的なギターとなりました。
持っているだけで存在感のあるギターが欲しい、人とあまり被りたくないという方にはおすすめのメーカーです!
Rickenbackerでは廉価版を発売していません
国内ブランド
海外メーカーのコピーから始まりましたが、国産ならではの品質の高さは本家に肩を並べるほどでした。
リーズナブルかつ確かな技術が国内メーカーの長所です!
ちなみに国産ブランドは「NARUTO」で例えていきます!
YAMAHA(ヤマハ)
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- 世界最大の音楽メーカー
- 代表モデルは「SGシリーズ」
- 海外メーカーに比べ安価だが質は高い
- 「PACIFICAシリーズ」は初心者にオススメ
- 軽量タイプが好きなら、2.5㎏の「RGXA2」(現在は生産終了)
YAMAHAは日本を代表する、世界最大の音楽メーカー。
代表モデルは、「SGシリーズ」です。
幅広い分野で活躍するため、日本人であれば1度は名前を聞いたことがあるのではないでしょうか?
木の葉のほとんどの忍術を解き明かした三代目火影かな~
YAMAHAの沿革はこちらをタップ
1887年
YAMAHAの歴史は、創業者の山葉寅楠がオルガンを修理したところから始まる。
1897年
現在のYAMAHAとなる、日本楽器製造株式会社を設立。
1965年
ビートルズやベンチャーズの影響で、国内エレキギターブームが起きる。
1966年
YAMAHA初のエレキギター「SG-2」「SG-3」「SG-7」などを発売。
同時に国内初のアコースティックギター「FG180」も発表された。
1974年
現在の「SGシリーズ」の原型となる「SG-175」が発売。
「SG」はソリッドギターの略。Gibsonの「SG」とは異なる。
1976年
「SGシリーズ」の完成形となる「SG-2000」が発売。
1977年
セミ・ホロウボディーの「SA-2000」が発売。
1990年
初心者でも手が届きやすい低価格モデル「PACIFICA」を発売。
2005年
2.5㎏の超軽量!航空機をモチーフとした「RGXA2」を発売。
2016年
カスタムバイクから着想をえた「REVSTAR」を発売。
海外メーカーと比べてギターの歴史は浅いですが、音楽メーカーとしてはとても歴史があります。
その長い歴史の中で培われた技術は一流で、海外メーカーに比べて安価なのに質が高いものが多くありあます!
「PACIFICAシリーズ」は最も安いもので、2万円台から販売されています。
初心者にはとてもお勧めできるブランドかと思います!
Fujigen(フジゲン)
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- ギター生産数世界1を記録したメーカー
- 国内外の様々なギターメーカーの下請けを行った
- レスポール・ストラトキャスタータイプの国産が欲しい方におすすめ
- 自社ブランドでは独自の技術も盛り込まれている
- 初心者にはJ-Standard Seriesがおすすめ!
国内外様々なメーカーのOEM生産を行い、ギター生産数世界1を記録したメーカー。
現在は、アイバニーズやミュージック・マン(レオ・フェンダーがFender者を退職後に創業したメーカー)のOEM生産を行っている。
過去には、Fender(Squier)やGibson(Epiphone)、YAMAHA、島村楽器などの下請けも行っていた。
多くの技術を吸収しているから、カカシ先生みたいな感じかな!
OEMとは
「Original Equipment Manufacturing」の略であり、他社ブランドの製品を製造すること。
Fujigenの沿革はこちらをタップ
1960年
富士弦楽器製造を設立。
初めは、バイオリンやクラシックギターの製造を行った。
1960年後半
星野楽器や神田商会に依頼され、GibsonやFenderのコピーを作成。
1977年
Gibsonから偽造品に対する訴訟を起こされる。
国内の商標を取得していたため、Gibsonが劣勢に。
1982年
Fender・神田商会らと共同出資を行い、「Fender Japan」を設立。
1997年の解散まで、中心的にFender JapanやSquierの製造を行った。
1987年
Fenderと共同出資を行い「Fender Mexico」を設立。
1988年
Gibsonと和解。「Epiphone」「Orville by Gibson」のインペリアルシリーズを設立。
1993年にEpiphone、1997年にOrville by Gibsonの製造中止。
国内外の大手メーカーのOEM生産を行っていたため、それらの技術を吸収し、自社の独自性とともに自社ブランドへ反映させています。
ラインナップとしては、大きく4つのシリーズを展開しています。
- Expert Series
最高級グレード:参考価格 20万±5万円 - J-Standard Series
標準機モデル:参考価格 10万±3万円 - Masterfield Series
ホロウボディモデル:参考価格 20万±5万円 - Neo Classic Series
「レスポール」などをFujigen流に再現:参考価格 10万±5万円
様々な技術を詰め込んだ国産ギターに興味がある方におすすめです!
Fujigenが好きであれば、レスポールタイプやストラトキャスタータイプなどギターの種類からも選ぶことができますよ!
Ibanez(アイバニーズ)
パッと知りたい場合はタップ
- 星野楽器が製造するギター
- 7弦ギターを初めとする、多弦ギターのパイオニア
- 代表モデルは「RGシリーズ」
- 軽量かつネックが薄いため、テクニカルなプレイにおすすめ
- メタル好きな初心者には、「Gio Ibanez」という廉価モデルがおすすめ!
星野楽器が製造するギターブランド。
代表モデルは「RGシリーズ」。
また、世界初の7弦のソリッドギターを市販化するなど、多弦ギターのパイオニア。
オリジナルの技を開発して、ストイックな二代目火影みたいだね~
Ibanezの沿革はこちらをタップ
1929年
星野楽器を設立。
スペインのギターブランド「Salvador Ibanez」などから輸入・販売を行った。これが「Ibanez」の由来となる。
1957年
Ibanezのもっとも歴史が長い「ARシリーズ」が発売。
1975年
オリジナルを開発すべく、複数社で会議を行い「アイスマン」を発売。
星野楽器・神田商会・Fujigenで会議を行った。海外向けはIbanezから「アイスマン」として、国内向けはGrecoから「ミラージュ」として発売。このモデルをベースとしたシグネチャーモデルをKISSのポール・スタンレーが使用した。
1987年
代表モデルとなる「RGシリーズ」を発売。
1990年
スティーブ・ヴァイと開発した、世界初の「7弦ソリッドギター」を市販化した。
2008年
「FRシリーズ」と「8弦エクストラロングスケールギター」を発売。
2014年
「9弦28インチスケールギター」を発売。
全体的に軽量で、メタルなどのヘヴィでテクニカルなプレイを可能にするため、「Wizard」と名がつく薄いネックが特徴的です。
これにより運指が行いやすいのは間違いなしです!
初心者向けに「Gio Ibanez」という廉価シリーズも発売されているので、ハードな音楽が好きな人や多弦に興味がある人は、Ibanezを検討してみてはいかがでしょうか!
Greco(グレコ)
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- 神田商会のプライベートブランド
- コピーギターから始まったが、本家に迫る技術力
- イギリスの高級メーカー「Zemaitis(ゼマイティス)」を取り扱う
- 初心者向けギター「WSシリーズ」がある
- 更に価格を抑えた「WISシリーズ」はこれから始める人におすすめ
神田商会のギター・ベースを扱う自社ブランド。
Gibsonのコピーギターを制作し、本家を脅かす程の品質を低価格で販売していました。
現在は自社ブランドでも成功を収め、初心者向けのギターなども製造しています。
Grecoの沿革はこちらをタップ
1960年
プライベートブランドとして「Greco」を設立。
1963年
本格的なギター製造を開始。
それまでは、FujigenがOEM製造を行っていた。
1973年
楽器製造拠点として、「ダイナ楽器」を設立。
1977年
オリジナルギター「GOシリーズ」を発表。
1978年
Ibanez・Fujigenと共同で開発した「ミラージュ」を発売。
Ibanez「アイスマン」もGreco「ミラージュ」もFujigenが製造していた。
1997年
FujigenがFenderから撤退後から現在に至るまで、FenderのOEM製造を行う。
2005年
イギリスの高級ブランド「Zemaitis(ゼマイティス)」とライセンス契約を行い、「Greco Zemaitis」シリーズを展開。
2013年
初心者向けギター「WSシリーズ」を発表。
「Zemaitis(ゼマイティス)」とは
- トニー・ゼマイティスがオーダーから製造まで、全て1人で行っていたブランド。
- 有名なものに、ボディーに貝殻を施した「パールフロント」や、ジュラルミンに彫刻を施した「メタルフロント」などがある。
コピー商品から始まったギター製造の歴史ですが、品質の高さに本家も脅かされるほどでした。
初心者向けギターとして販売された「WSシリーズ」や、更に価格を抑えた「WISシリーズ」も展開しています。
「WISシリーズ」は初心者向けセットの「Light Set」も存在し、2万円台(公式サイト参照)から購入でます!
初心者セットが欲しい方におすすめです!
ESP(イーエスピー)
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- 日本初のオーダーメイド・ギターブランド
- どんなオーダーにも応えることができる卓越した技術力
- 多数のギターブランドを傘下に持っている
- 「世界に一本のギター」が欲しい方にはおすすめ
- 初心者はESPのDNAを受け継ぐ、低価格メーカーを選択するのもあり
日本初のオーダーメイド・ギターブランド。
音楽学校なども展開しており、日本の音楽の発展に貢献しています。
ESPは後でも紹介するが、いくつかのギターブランドを所有しており、その最高ランクになります。
すごい忍術が使えて、弟子もいっぱい育てた自来也みた~い
ESPの沿革はこちらをタップ
1975年
現YAMAHAを経て、Fujigenでギターの設計を担当した椎野らが創業。
1983年
現在の学校のルーツとなる「日本ギター製造学院」を開校。
1990年代
純国産にこだわった「シェクタージャパン」を開始。
知っておきたいESPの魅力
- どんな要望にも応えるフルオーダー
代表的なものにドラえもんや高見沢俊彦さんの「エンジェルギター」がある - 世界水準の確かな技術
変形ギターや完全コピーギター(キズなども再現できる)を作るには、卓越した技術があってこそ実現可能 - 国内外でファンが多い
ローリング・ストーンズのギタリストである「Ron Wood」もその一人 - 多くのブランドを傘下に置く
好きなモデルや予算からESPの遺伝子を受け継ぐブランドを選ぶことが可能
ESPの技術の高さは、国内にとどまることはなく、世界でも多くのアーティストから指示されています。
初心者には少しハードルは高いかもしれませんが、一生この一本と決めて、自分の好きな様にオーダーするもの一つだと思います。
「誰とも被りたくない」「世界に1本が欲しい」方にはおすすめです!
ESP系列(価格順)
ESP<Navigator<E-Ⅱ<LTD=EDWARDS<GrassRoots
廉価版ブランド
廉価版とはいえ、どちらも母体は大手ブランドです。
品質が高く、初心者はもちろん中級者以上も使用することができます。
価格を押さえて、質の良いギターが欲しい方におすすめになります!
Epiphone(エピフォン)
パッと知りたい場合はタップ
- 150年以上の歴史があるブランド
- 元々はGibsonとはライバル会社で、世界のトップモデルの1つだった
- Gibsonとの競争のなかでギターの発展に貢献する
- Gibsonと同モデルが低価格で買える
- 初心者にオススメのギターブランド
Gibsonの傘下であり、廉価モデルを製造するブランド。
かつてはGibsonのライバル会社でした。
Epiphoneは約150年も歴史があるとされており、廉価版とは思えないプロも使用するレベルのクオリティーが魅力です。
Epiphoneの沿革はこちらをタップ
1873年
Epiphoneの前身となる工房を開く。
当時はヴァイオリンやマンドリンなどのリペアショップ。
1928年
社名を「Epiphone」に変更し、ライバルであるGibsonに対抗するべく、最初のアコースティックギターを発表。
当時の社長「エパミノンダス」の愛称「エピ」と、ギリシャ語で音を意味する「フォン」を組み合わせた造語。
1930年代
EpiphoneとGibsonのライバル同士の戦いが勃発。Epiphoneのギターは世界のトップモデルとして認識される。
1930年中期
ショールームをオープンし、レス・ポールなどの売れっ子ギタリストを招く。
1950年初頭
レス・ポールに工房を貸し、ソリッドギターの試作品開発を行う。
レスはその後、Gibsonのエンドーザーに抜擢される。
1957年
レス・ポールの進言により、Gibsonの子会社となる。
Gibsonの低価格モデルの製造だけでなく、Epiphoneオリジナルのギター製造もおこなった。
1961年
ビートルズが使用したことで有名な「Casino(カジノ)」を発表。
1966年頃
ビートルズが「Casino」を使用したことで、Epiphoneが復活。
「Help」~「Abbey road」までのすべてのアルバムに使用された。
ギターブランドとして歴史があり、Gibsonとの競争のなかで数々のギターを生み出しました。
Epiphoneと聞くと「Gibsonのパクリ」「Gibsonの安いやつ」というイメージを持ってる方もいるかもしれませんが、実際にはとても質の高いメーカーです。
むしろ、「Gibsonと同モデルをこんなに安く買えていいの?」と思うほどです!
「Gibsonが欲しいけど手が届かない」「レスポールが好き」「質の高い安いギターが欲しい」という初心者の方におすすめしたいです!
もちろん、中級者以上の方も満足できると思います!
Squier(スクワイヤー)
パッと知りたい場合はタップ
- Fenderの廉価ブランド
- 元々はFenderと日本企業が日本向けに製造
- Fenderと同じモデルが買える唯一のブランド
- 低価格でFenderと同じギターが欲しい方におすすめ
- 初心者におすすめのブランド
Fenderが展開する低価格メーカー。
低価格でありながら、Fenderと同じモデルを購入することができます!
元々は、日本でのコピー品に対する打開策として、Fenderと国内メーカーが国内専売を目的として創設したメーカー。
Squierの沿革はこちらをタップ
1965年
Squierの由来となる「V.C.Squier Company」をFenderが買収。
1970年代末
日本でFenderの安価で高品質なコピーギターが出回る
1982年
打開策として神田商会やFujigenらと共同で、「Fender Japan」「Squier」を創立。
1984年
1950~1960年代に発表されたストラトキャスターなどの公式コピーを発表。
1985年
公式コピーに加えて、現代的スペックの想像も開始。
なんといっても、Fenderのコピーではない本物を低価格で購入することができる唯一のブランドです。
低価格とはいいながらも、プロも使用するクオリティーの高さがあります!
ギターを始めたい人の半分は「ストラトキャスター」や「テレキャスター」などのFender製品に憧れるのではないでしょうか?
Squierであれば、低価格で実現してくれます!
まとめ
- 海外メーカーがギターの歴史に大きく影響している。
- 国内メーカーは海外メーカーのコピーから始まったが、安価で質が高いため、本家に迫るほどであった。
- 王道が欲しいのであれば海外メーカーがおすすめ
- 低価格かつ高品質のギターが欲しいのであれば国内メーカーがおすすめ
- 廉価版もおすすめ
今回記載できていないブランドもあるから、自分に合ったブランドを見つけてね!
ギター選びに困っている方は、以下の記事も参考にしてみてください。ギターの選び方をまとめた記事になります。まだ買いたいギターが決まっていない方はぜひ参考にしてみてください。
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