ギターを始めると必ずやらないといけないことがあります。
それが、弦交換です!
初心者や友達にギターを借りている人は、
- 弦が切れてしまった
- 明らかに弦が錆びてきている
- しばらく弦交換をしてない
- 弦交換後のチューニングが分からない
という場面にであった時「どうすればいいんだ?」と思った経験があるのではないでしょうか?
特に、初めてギターの弦が切れてしまった時や、友達のギターの弦を切ってしまった場合はとても焦りますよね(汗)
実は僕もギターを始めるか迷っているときに、友達に借りたギターの弦を切ってしまって、冷や汗かいた記憶があるよ……
また、弦交換した後、正しくチューニングできるかも不安ですよね。
6弦の音は「E」ですが、1オクターブ低くても同じ「E」となってしまうので、正しい音が分からないと、チューニングがズレてしまいます。
どこまでペグを回していいのか分からなくて、せっかく変えた弦を切った時があるよ……
しかし、正しい方法や正しい音が分かれば、弦交換もチューニングも難しいものではありません!
今回は、
- 弦交換をしたことがない
- レスポールを使っている
- チューニングができない
- 交換のタイミングが分からない
これらに当てはまる方へ、パッと見て分かる写真付きの手順や正しいチューニングの音が分かる動画を使って説明していきますよ~!
メインはレスポールですが、それ以外の場合もおおむね一緒ですので、ぜひ参考にしてください!
こちらの記事には、ギターボーカルへのロードマップをまとめています。ギターボーカルに興味がある方はこちらの記事を参考にしてみてください。
こちらの記事では、おすすめのギターボーカルを5名紹介しています!ぜひ、合わせてご覧ください。
用意するもの
では、早速弦交換に移りましょう!
チューニング動画に飛びたい方はこちら!
⇩用意するものはこちらになります。
絶対必要なもの
替えの弦
今回は、「ERNIE BALL(アーニーボール)」というメーカーの弦を使用していますが、自分が弾きやすいものでかまいません。
写真では3パック入っているものを購入していますが、ギターを1本しか持っていない方にはおすすめしません。
理由は、弦が丸まっている時間が長いと、伸ばされた時のストレスが強いからです。
ストックは1つにしておきましょう。
ちなみに普段は「D’Addaruo(ダダリオ)」というメーカーを使うことが多いです。
自分に合った弦が分からない方は、⇩こちらを参考にしてみてください。
D’Addaruo(ダダリオ)の弦の場合
- SUPER LIGHT
弦が細く柔らかいため、初心者におすすめ! - REGULAR LIGHT
一番定番のモデル。迷ったらこれ! - MEDIUM
ジャズなどに向いているモデル。 - HEAVY
ドロップチューニングもしやすい。ヘヴィな音楽におすすめ!
各メーカーによって、太さや柔らかさが違いますが、今回はメジャーなD’Addaruo(ダダリオ)を例にあげています。
上記の他にも種類がありますが、分かりやすいものをピックアップしています。
D’Addaruoの場合 | 弦の太さ | |||||
1弦 | 2弦 | 3弦 | 4弦 | 5弦 | 6弦 | |
SUPER LIGHT | 009 | 011 | 016 | 024 | 032 | 042 |
REGULAR LIGHT | 010 | 013 | 017 | 026 | 036 | 046 |
MEDIUM | 011 | 014 | 021 | 028 | 038 | 049 |
HEAVY | 012 | 016 | 020 | 032 | 042 | 054 |
ニッパー
弦を切る際に使用します。
ハサミで試したことがありますが、刃がかけてしまうので、オススメできません。
あると便利なもの
ストリングワインダー
ペグを回す際に、指で回すと疲れてしまいますし非効率です。
それ解決するのが、この「ストリングワインダー」です。
絶対必要なものではありませんが、僕はこれなしでの弦交換はしたくありません……(汗)
そう思うほど便利なアイテムです。
指板用オイルorレモンオイル
弦が張ってある状態での指板やフレットの掃除はやりにくいので、弦交換のタイミングでキレイにするのがオススメです!
指板は木材なので、乾燥や湿気に弱いです。
レモンオイルなどを塗って、指板に適度な潤いを与えると指板が長持ちしやすいですよ!
クロス
弦が張ってある状態だと行いにくい、指板やボディーの隅々までの掃除を、弦交換のタイミングで行えると効率的です!
指板は皮脂や汗などが付着していて、湿気が多い状態になりやすいので、クロスで拭き取りましょう。
指板用オイルなどを塗り広げるのにも使えます。
一目でわかる弦交換方法
げっ!弦が切れたまま放置したから、弦もサビてるし最低だ……
パパ~これは汚いよ~
早速交換していきましょう!
飛ばしたい場合には右の「-」をタップ
一目で分かる弦交換方法
- 弦を緩めてから切らないと、勢いよく切れてケガする可能性がある
- 4~6弦を緩める時はペグをボディー側へ回し、1~3弦はヘッド側に回すと緩む
- すべての弦を外すと、テイルピースやブリッジが外せる
- このタイミングでギターの掃除やメンテナンスを行う
- 先がとがっておりケガをする可能があるので、弦を外したらすぐにまとめる
- 弦が入っていた袋などに入れて捨てる
- 間違えないように、袋から弦を出す前に太さを確認する
- 6弦から交換するとテイルピースが安定しやすい
- テイルピースの穴に弦を通す
- テイルピースは外れやすいので、ギターを寝かせて行う
- 5・6弦は太さがあるので、ペグ1.5個分程度のゆとりを持たせる
- 4弦以降はペグ2個分でもOK
- 弦をペグのところまで戻したら、弦を折り曲げる
- 目印があると弦がズレてもすぐに戻すことができる
- 弦を下に重ねて巻いていきたいので、弦を上から押さえる
- この作業にストリングワインダーがあると時短になる
- 後でチューニングするので、弦が少し張るくらいまで巻ければOK
- 極端に巻きすぎると弦が切れてしまうので注意
- 4~6弦はペグをヘッド側に向かって巻き、1~3弦はボディー方向へ巻く
- 弦が内側に向かうように巻けていればOK
- ステップ8と9はどちらが先でもOK
- 余った弦をそのままにしておくとケガの原因になるので切る(あえて切らない人もいます)
- 極端に根本から切りすぎると、弦が抜けてしまう可能性があるので、5㎜程度離して切る
- 弦に指板用オイルなどを塗ってもOK
他のギターの場合
他のギターの場合でもほとんど同じですが、ペグの回し方や弦を通す方法などが少し変わる場合があります。
ストラトキャスタータイプ
ストラトキャスタータイプの場合は、全てのペグをヘッド側に回していきます。
また、弦はボディーの裏側から通すものが多いです。
PRSタイプ
ペグを回す方向は、レスポールタイプと同じです。
PRSには弦をロックするネジが付いてるので、ネジを緩める必要があります。
ストラトキャスターと同様に、ボディーの裏から弦を通します。
チューニングをする(音源あり)
弦交換お疲れでした。
最後に正しいチューニングをしましょう!
まずは正しい音を確認しましょう。再生ボタン「▷」を押してください!
レギュラーチューニングが一般的で、6弦側から順にE→A→D→G→B→Eという音になります。
ギターのチューニングでは、ドレミ表記ではなく、ABCなどの英語表記を用いることが一般的です。
ドレミ表記 | ド | レ | 三 | ファ | ソ | ラ | シ |
英語表記 | C | D | E | F | G | A | B |
1ポイントアドバイス
初めはチューニングがすぐにズレてしまいます。
原因は、縮まっていた状態の弦を一気に伸ばしたので、まだ弦が伸びきっていません。そこでピッキングをすると少しずつ伸びるのでチューニングがズレてしまうのです。
そこで、弦を引っ張たり、軽く弾いたりして、少しずつ弦を伸ばしていきます。
これを「慣らし」と言ったりします。
「慣らし」を行った後に再度チューニングし、また「慣らし」……これを繰り返していくと、チューニングがズレにくくなります。
1弦側の場合は上方向に弦を伸ばしてくださいね。
簡単なひと手間ですが、効果は絶大ですのでオススメです!
チューナーの種類
一般的に使われるチューナーを簡単に紹介します。
ざっくり説明すると「クリップ型」「カード型」「アプリ版」は自宅での練習向きです。
立ちながらチューニングすることがある場合には「クリップ型」がオススメです。
他の音に影響されたくない場合には「カード型」がオススメです。
チューナーが手元にない方は「アプリ版」をオススメします。
「ペダル型」はスタジオでの練習やライブを行う人向きです。
僕は、家での練習の時は「クリップ型」、スタジオでの練習の時は「ペダル型」を使ってるよ!
クリップ型
ギターのヘッドに取り付けて使用します。
メリット
- シールド等を繋げる必要がなくシンプル
- アコースティックギターやベースにも使用できる
- 座っても立っても使用可能
- 安価
デメリット
- クリップでヘッドにつけているだけですので、激しいギタープレイをすると落として壊れる可能性があります。
- 他の楽器の音を拾ってしまうと正確なチューニングができない
カード型
主に管楽器などで使用されているチューナー。
メリット
- 操作がシンプル
- 安価
- 小型で譜面台に置ける
- シールドを挿すこともできる
デメリット
- 他の音を拾いやすい
- 置き場所が必要
- 譜面台を使わない楽器では利便性が悪い
ペダル型
エフェクターと同じように、足元に置いて使用します。写真はマルチエフェクターに内臓されているチューナーです。
メリット
- 精度が高い
- エフェクターボックスにしまえる
- 他の音に左右されない
- 暗い場所でも見やすい
デメリット
- シールドを挿さないといけない
- 準備が面倒
- これまでのチューナーよりも高価
アプリ版
スマホのアプリでもチューニングが可能です。「Fender」が提供しているものもあります。
メリット
- 手軽にできる
- チューナーを忘れてもOK
- 基本無料
デメリット
- 市販のチューナーよりは精度が低い
- 他の音を拾いやすい
- 置く場所がないと使用しにくい
弦交換のタイミング
個人によって意見は様々ですが、よく言われるのは
- 音が変わってきた
- 弦が滑りにくい
- 錆びてきている
- 1弦だけでも切れた
- チューニングが安定しない
- しばらく使っていない
- 1~2ヶ月経過した
弦は開封したときから劣化が始まっていく消耗品です。
弦の劣化により、運指のパフォーマンスが悪くなることもあるので、上の項目に当てはまる場合には交換しましょう!
昔は1本の弦が切れたら、切れた弦だけを張り変えていたんだけど、張り替えてない弦とパフォーマンスの差がでるからやめるようにしたんだ!
まとめ
- ギターにおいて弦交換は必須
- チューニングも必須
- チューニング後の「慣らし」が重要
- 手順や音が分かれば簡単
- 弦は消耗品なので定期的に交換
パパ!これならソラ豆ひとりでもできそう!!
ソラ豆でもできるかもしれないよ!
こちらの記事には、弦交換を含む、練習前に知っておきたい基礎知識をまとめてあります。ぜひご検討ください。
こちらの記事には、ギターの簡単にできる練習方法をまとめていますので、弦交換後に参考にしてみてください!
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
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